2020年7月21日

空気中のウイルスを吸着分解してくれる天然スイス漆喰

純白すぎるくらいに白い外壁が印象的な外観の家を見たことはありませんか?
その家は「スイス漆喰」を塗っているかもしれません。

家の外にも中にも使えるスイス漆喰ですが、
こんなにも白い理由は、アルプス山脈から採れるカルシウム純度98%という高純度の石灰石を原料に作られているから。この純度の高さが漆喰の白さとなって表れているんです。

 

防カビ、消臭、殺菌効果

天然スイス漆喰は、品質の良さだけではなく、一番のおすすめしたい理由は、防カビ、消臭、化学物質を吸収・分解し、健康な室内環境に整えてくれることです。

通常の漆喰よりも高いph13という強アルカリ性が、強い酸化還元作用を持ち、有機物や、空気中のウイルス、匂いまでも吸着し分解してくれる力があるのです。

この強アルカリの条件下ではあらゆる菌類、ウイルス類は生存できず、画期的な無菌状態を作り出します。
アレルギーやシックハウス、喘息の原因として考えられているのは化学物質だけではなく、カビが大きく影響していると言われています。
このカビを抑えてくれる働きがあるので、湿気や有害物質から住む人の健康を守る安全性から、日本の住居にはとてもおすすめの仕上げ材なのです。

現在、アレルギーを発症する方が非常に増えています。
そんなアレルギーを引き起こす合成接着剤や合成樹脂などの化学成分を一切含まず、天然成分100%のスイス漆喰。

スイス漆喰は静電気を発生させず埃が舞いづらい空間を作ることもできるので、ホコリアレルギーの方にも安心してお使いいただけます。埃を寄せ付けないので、部屋のお掃除も楽になりますね。

 

室内環境を整える調湿性・断熱性、遮熱性

スイス漆喰は調湿性・断熱性に優れ、高い消臭効果と殺菌効果をもつ呼吸する壁となります。
その理由の一つとして、スイス漆喰は950℃の低温で不純物の少ない石灰石を1週間かけて焼成した石灰が原料なのですが、この原料となる石灰は多孔質構造なんです。多孔質構造が壁の中に空気の層をつくることで壁が呼吸し、吸放湿性能が大変高くなります。湿度の高いときには湿度を吸い、湿度の少ないときには放湿をしてくれるので、室内の湿度を調節し、体感温度をより快適なものにしてくれるのです。また、不純物のない天然100%のスイス漆喰は、石の持つ断熱性がそのまま生きています。そのため、熱を吸放熱し、快適な温度を保ってくれるのです。
さらに、外壁に塗る場合、スイス漆喰の遮熱性は見逃せません。赤外線反射率91%という特徴で遮熱塗料以上の効果があり、夏の暑さ対策にはとてもおすすめです。

 

化学物質のイヤな匂いも吸着して分解

スイス漆喰の強アルカリ性(ph13)は、自然の持つ力の酸化還元作用によって空気中の「有機物」を分解します。
そして、シックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒドやVOC揮発性有機化合物(トルエン・キシレンなど)を吸着します。
この吸着した「有害な化学物質」や「イヤなにおい」をキレイに分解して固定化することで、再放出しないという特長があります。

 

お手入れも簡単なスイス漆喰

塗り壁というと、メンテナンスが大変なんじゃ?と思われる方も多いかと思います。
しかし、このスイス漆喰は天然素材100%の本物の漆喰です。
素材はとても扱いやすく、DIYやメンテンナンスも簡単です。
漆喰の寿命はとても長く、手入れがしやすいため3000年も前から世界各地で使われ続けています。
少し傷がついてしまったな、というときには、紙やすりで表面を削ることで修復できます。
汚れがついてしまったときには消しゴムでも消すことができます。
また、欠けてしまった場合でも、スイス漆喰をスポンジなどでちょんちょんと塗り付ければ補修は完了です。

 

再石灰化でどんどん硬く強くなっていく壁

スイス漆喰は再石灰化という自然のサイクルを持ち合わせている素材です。
化学物質の力を借りることなく、空気中の二酸化炭素を吸収しながら結合することで、100年をかけて硬く強くなっていきます。また、合成樹脂を使わず、混ぜ物も少ないスイス漆喰はとても強度が強い素材です。
実際にJIS A 6909(建築用仕上塗材)に準じた付着強度試験では、平均1.0N/m㎡(塗り壁に必要な強度0.4N/m㎡以上)という結果がでており、幅広い建物に安心して使うことができます。

赤ちゃんのいるお部屋にも、子供部屋にも、そして外壁にも。
幅広い用途で使っていただけるスイス漆喰。ウイルスに強い家づくりを、これからはじめてみませんか。

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